女性の方が物覚えが早い、と
一般的に言われています。
医学部の入試試験についても、
女性の足切りについて、
問題となっていましたね。
同じ土俵では、
女性の方が成績が良いのです。
それは、男女の記憶力の違い、
そして、情報の整理方法の違いが関係しています。
男性が情報を頭で整理するときには、
いったん、構造化してから
頭の中の情報を配置します。
きちんと頭の中に情報の分類ごとの
本棚ができていて、
それに該当の情報を配置するのです。
そして、例えば、
新しい分野の勉強をしようとすると、
どの参考書が良いかとことん調べ、
これだ、と思ったものを何度も読みます。
一冊の参考書をボロボロになるまで読みつくします。
これが男性の勉強法です。
一方、女性が
情報を頭で整理するときには、
いったん情報を受け止めて、
大事なところをまとめるという作業をします。
女性は、パソコンの中に、
たくさんの情報を格納してフォルダーを作成するように、
頭の中でそれをやります。
まず入れてから、その後、格納します。
女性が、例えば、
新しい分野の勉強をするときは、
その分野の本を複数読んでみて、
いろいろな角度から情報をもってきて、
それらをつなぎ合わせることで
頭をきれいに整理するのです。
たとえて言うなら、
男性の頭の中は、「本棚」。
女性の頭の中は、「宇宙空間」。
そうした違いがあります。
また倫理観の違いでは、
女性は自分の行動を決めるときに、
自分が今、どういう気持ちなのか?
ということを考え、
行動内容を決定します。
この「気持ち」中心の考え方が
女性の倫理観を作っています。
一方、男性の場合、
「気持ちを重視する」ところから
倫理観が発達するということではありません。
男性にとって表れる感情の多くが、
「攻撃的」か「性衝動的」なものだからです。
男性は、気持ちでなく、
「ルール」という倫理観を発達させます。
幼児教育を学んだ方ならよく知られていることですが、
幼児の男の子と女の子に対する
注意の仕方も違ってきます。
例えば、幼稚園で、
A子ちゃんがB雄ちゃんにオモチャを取られて
泣いてしまいました。
先生はB雄ちゃんに、
「どうしてA子ちゃんは泣いていると思う?」
と聞きました。
するとB雄ちゃんは、
「知らないよ!」
と言いました。
本当にB雄ちゃんは、
A子ちゃんが何故泣くのか知らなかったのです。
先生は、こう言い換えました。
「B雄ちゃん、人のオモチャを取ってはいけません!」
するとB雄ちゃんは、
「わかった。」と言って、
A子ちゃんにオモチャを返しました。
このように、男の子は、
言葉でルールを知らせて、
ルールとしてわからせるのです。
別のところでC子ちゃんとD太ちゃんが、
人形のオモチャを散らかしたまま
別のオモチャで遊び始めました。
先生はC子ちゃんに
「お人形さん、可哀そうだから、
オウチに戻してあげようね。」
と言い、
C子ちゃんは、「可哀そうね。」と言って
お人形さんを片づけ始めました。
また、先生は、D太ちゃんにも、
「遊んだら、片づけようね。」
と呼びかけ、
D太ちゃんは、C子ちゃんと一緒に
片づけ始めました。
このように、
男女はこちなる倫理観を持ちますから、
異なる注意の仕方をするのが良いのです。
子どもの親になったとき、
こうしたことを知っておくとよいでしょう。
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